日差しがきつくなると気になってくるのが紫外線対策ですよね。
紫外線によるダメージは赤ちゃんにとってヤケドにも近く、ケアしてあげることが重要です。
肌の弱い赤ちゃんはいつから使えるの?なるべく簡単に落としたいけど…と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は赤ちゃんでも使える日焼け止めについて調べてみました。
目次
いつから使える?
赤ちゃんの肌は敏感でとても薄く、大人の半分ほどしかありません。
水分量もとても少なく、湿度の高い夏でも大人の半分もない状態だと言われています。
20分以上の外出をする際は日焼け止めの使用がすすめられており、日焼け止めを使用しても大丈夫なのは、生後3か月を過ぎたころ位から。
生後3ヶ月未満のお肌は特に敏感なため、3ヶ月を過ぎるまではなるべく使用は控えたほうがいいようです。
それでも「やっぱり外出しなきゃいけない!紫外線気になる!」という新生児~3ヶ月未満の赤ちゃんには新生児から使用できるものもあるので、『新生児から』と明記されているものを選ぶようにすると安心ですね。
紫外線量ピークのときはいつ?
紫外線量は4月頃から徐々に強くなり始め、5~9月がピークとなります。
1日の時間帯では、午前10時頃から午後2時。
また、紫外線量は天気にも左右され、快晴時に比べると雨の日は3割、曇りの日は6割、薄曇りの日は8~9割もの紫外線がふりそそいでいます。
日焼け止め選びのポイントは?
日焼け止め選びには3つのポイントがあります。
ノンケミカルであること
日焼け止めは『紫外線吸収剤』か『紫外線散乱剤』が使用されており、ノンケミカルは『紫外線吸収剤』が使用されていないということになります。
赤ちゃんは体のあちこちを触ったり、なめたりすることが多く、日焼け止めのついた手で目をこすってしまう可能性がありますよね。
そのため、目や口に入ってしまっても大丈夫だと安心できるノンケミカルであることがすすめられます。
紫外線吸収剤とは?
日焼け止めに使われているものは主に3種類。
- t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- オキシベンゾン-3
肌内部への紫外線の浸透を防ぐ役割を持ち、紫外線をブロックする効果は高いのですが、肌の表面で紫外線を吸収し、化学反応を起こします。
この時にチクチクとした刺激を感じたり、赤身や湿疹が現れることがあり、悪化してしまうとアレルギーを引き起こす可能性も。
紫外線散乱剤とは?
天然由来成分で、主に使われているのは2種類。
- 酸化チタン
- 酸化亜鉛
肌への刺激が弱いため、肌への負担は軽くなります。
しかし、紫外線を防ぐ力と汗には弱く、白浮きしてしまうことがあり、肌へのなじみもあまり良くありません。
SPF・PA値は高すぎないものを
SPF・PA値は高ければ高いほど日に焼けにくいと思われていますが、数値が高いものは『紫外線吸収剤』等の成分が多く含まれていることになります。
肌への負担を抑えるためにも、SPFは15~20前後、PAは++程度を目安とする方がいいようです。
アメリカ小児科学会では、以下のように推奨されています。
- 6ヶ月未満の乳児は、少なくともSPF15、顔や手の甲など限られた範囲での使用
- 6ヶ月以上では、SPF15以上で、衣服で覆われていない部分への使用
数値の高い日焼け止めを使うよりも、1時間に1回程度こまめに塗りなおすことが大切になります。
SPFとは?
肌が赤くなる原因となる紫外線B波(UVB)を防ぐ効果の指数となり、どれくらいの防げるのかを0~50の数値で表しています。
紫外線B波を浴びすぎると、皮膚がんの一因となることがあると言われています。
PA値とは?
じわじわと肌の内部に届き、ダメージを与える紫外線A波(UVA)を防ぐ指標となり、+~++++の4段階で表しています。
紫外線A波はシミ・シワの原因となり、肌の老化へとつながります。
お湯や石けんで簡単に落とせるもの
日焼止めを落とす際、きれいに落としてあげたい気持ちから肌をこすってしまいがちですよね。
肌をこすってしまうと、そこから肌トラブルが起きる原因となりかねません。
そのため、お湯や石けんで簡単に日焼け止めを落とせるものを選ぶことが大切になります。
すぐにお風呂に入れない、洗ってあげることが出来ないけど…という場合は、ガーゼやハンカチをを湿らせて、優しくふき取ってあげるといいようです。
赤ちゃんの顔に石けんを付けて洗うのは何となく怖いという場合は、ベビー用のクレンジングシートがあるので、それを使うのもいいかもしれませんね。
日焼止めのタイプは5種類
赤ちゃんから使える日焼け止めには、次のタイプのものがあります。
- スプレー(ミスト)タイプ
ひと吹きで手早く簡単に塗ることが出来、塗り直しもしやすいですが、噴射させるので周りに飛び散りやすい。
顔に塗る際は目や口に入る可能性があるので、一度手に取って塗ってあげる方が嫌がらずに塗らせてくれます。
- 泡タイプ
肌になじみやすく、手早く塗ることができる。
- 乳液タイプ
保湿効果がにすぐれ、肌なじみもよくつけごこちはしっとり。
ノンケミカルのものが多くあり、伸びがいい。
落ちやすいため、こまめに塗りなおす必要がある。
- ジェルタイプ
つけごこちはさらっとしており、肌になじみやすくべたつきもあまり感じない。
紫外線吸収剤を含むものが多い。
- クリームタイプ
保湿力にすぐれ、落ちにくく、伸ばしにくい。
ウォータープルーフタイプに多い。
日焼止め以外の紫外線対策
外出時の服装は、木綿やポリエステルなどの目の詰まった素材の服を選び、露出をなるべく少なく、白色か淡色のものの方が適しているそうです。
紫外線を反射させ、目の詰まった素材を身に着けることで紫外線の浸透を防ぎます。
帽子のつばが7㎝あると、紫外線は60%もカットされるとか!
ベビーカーを使用する際も、赤ちゃんの顔に直接日光が当たるのを防ぐため大きめの日よけを付けてあげることも有効です。
まとめ
紫外線を浴びすぎると皮膚がんの原因となり、将来シミ・シワとして現れる可能性が高いことから、日焼け止めによるケアがたいせつだということがわかりました。
日焼止め選びの目安を参考にしながら、お子さんにあった日焼け止めを選んであげてください。
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