未熟児網膜症でレーザー治療、現在遠視矯正中。予後は?

育児
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28週直前の27週5日、891gで産まれた長女。

生後1ヵ月の時に網膜光凝固術(レーザー治療)を受けました。

3歳5ヵ月から遠視矯正を始め、約4年半。4度の度数変更。

レーザー治療の経過をお話していきたいと思います。

目次

未熟児網膜症の診断

生後約1ヵ月、本来なら在胎週数32週になる頃から眼の検査が始まりました。

在胎週数28週以下・1000g以下の赤ちゃんはほぼ100%の確率で未熟児網膜症になるそうです。

未熟児網膜症になる条件を満たしてしまっている娘…

未熟児網膜症にはⅠ型の徐々に進行するタイプとⅡ型の急速に進行する劇症型といわれる2つのタイプがあります。

幸いにもⅠ型の徐々に進行するタイプだったのですが、第2ステージ:境界線を作り厚みが増しているということでした。

治療法の選択

自然治癒は考えられないので、網膜剥離を防ぐためにも早めに治療を開始することが望ましいということで2つの治療法の説明を受けました。

  • 網膜光凝固術(レーザー治療)

未熟児網膜症の治療法としては古く、一般的な治療法。

ただ、1度だけでなく何度か繰り返し行われることもあります。

  • アバスチンという抗がん剤の投与

新しい治療法で、眼に注射をするというもの。

娘が入院していた病院では、大学病院から経験のある医師に来ていただき治療をすることになります。

効果は期待できるが、眼に注射をするので感染のリスクがないとは断言できないそうです。

 

この日から旦那とともに悩み・検索しまくり、落ち込みまくり…

結果、レーザー治療を選択することにしました。

理由は3つ。

  1. 結果の出ている治療法の方が安心できる。
  2. 眼に注射するという想像を絶する治療(自分だったら拒否してしまう)は受けさせたくなかったから。
  3. 眼への感染リスクが0ではなく、抗がん剤を使用することに抵抗があったから。

どうしても視力だけは守ってあげたい!

レーザー治療

検査結果次第ではすぐにでも治療に移った方がいいこともあるかもしれないとのことで、レーザー治療の同意書を書き、提出しました。

突然実施されることになったレーザー治療。

面会時間中はほとんどNICUで過ごしていたので、外の待合室に出ることになりました。

娘は1回目:両目、右目は2回のレーザーを受けました。

右目の方が進行が速いようで、1回目の治療からわずか1週間後に実施したような気がします。

入院中は2度の治療で眼の状態は安定し、出産から3か月半後、やっと退院することが出来ました。

予後はどうなった?

退院後は2週間に1度の通院が数ヵ月続き、その後、小学生になった今でも半年に1度です。

3歳くらいまで正確な視力検査は出来ないため、点眼して眼底を見ていただく診察でした。

結果は眼底に異常はなく、予後は良好。

レーザーをしているので、近視もしくは遠視で眼鏡をかけることになることは言われていたのですが、ものすごく小さな虫でも見つけるため、「見えてるんじゃない?」と思っていました。

3歳になり視力検査が始まり、結果、眼鏡での矯正を始めることに。

レーザー後は遠視よりも近視になる子が多いようなのですが、娘はわりと強めの遠視との診断です。

眼鏡をかけ始めた3歳5ヵ月~今現在の7歳9ヵ月までで4回度数の変更がありました。

3歳5ヵ月で眼鏡をかけ始めたころは、両目とも裸眼・矯正視力0.4でしたが、1年経たないうちに矯正視力が1.0にまでアップ!

矯正視力で1.0になることが目標と言われていたので、視力は守ってあげられたことに一安心しました。

遠視矯正の大切さを実感

遠視の度数自体は中等度(+3.00~+5.00未満)だったのですが、ほんの少し前に行った検査では右目+2.75、左目+3.50と右目だけでも弱度(+0.25~+3.00未満)のレンズになりました。

娘の場合は超低出生体重児として産まれたことで眼の検査はずっとしていただけていたので、早くから眼鏡での矯正に取り組めたことはとても良かったと思っています。

未就学児では珍しい眼鏡っこ。

幼稚園に入園すると、やはり最初は「何で眼鏡してるの?」や「貸して~」、眼鏡を外されお友達がかけたがる等ありました。

避けては通れないと思いますが、本人には『ほかのお友達より近くを見ることが苦手だから練習してるんだよ。』とわかりやすく説明し、先生にも眼鏡について少しお話してもらえるようお願いをしたことで、眼鏡に関しての問題はなくなりました。

小学生になると近視で眼鏡をかける子も増えてくるため、増々トラブルはありません。

小さい子供は特に眼がキラキラしていてとてもキレイですよね。

そのキラキラした眼に眼鏡をかけさせないといけないという事実に胸が痛み、悩んだ日もたくさんありました。

しかし、眼鏡をかけたことでキラキラした眼がなくなるわけではなく、いろいろな世界を見せてあげられていることで今まで以上にキラキラしているように感じます。

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